診療内容 >> ほくろ除去
ほくろには「そばかす」の大きいようなものから黒色腫に変化していくものまでいろいろなものがありますが、ほとんどのものは母斑と考えられます。
そもそも「ほくろ」とは、顔に出来る良性の腫瘍です。ほくろを“黒子”と書くように、色の黒いものが多く、形は数ミリの小さいものから、2センチ以上の大きいものまで様々です。表面は通常盛り上がっているが、もちろん平らなものもある。深さも浅いものから、深いものまでいろいろあり、取るときに外科医を悩ませます。
出来る原因は不明であるが、生まれたときからあるので、通常“母斑”と呼ばれています。両親にホクロが多いと子供に多いことがあるので、遺伝に関係しているのでしょう。親子まったく同じ場所にあることがあります。にきびや髭剃りあとに出来る後天的なほくろも存在します。悪性腫瘍もときどき混じっています。悪性腫瘍は他に転移することが珍らしいので、切除・除去後よく観察しておけばよいでしょう。
顔や頚部のほくろはほとんどの場合、良性の腫瘍で、母斑が多くみられます。 また加齢性の角化症も多く、ときに悪性黒色細胞腫や皮膚癌に変化することがあります。 ほくろ除去の方法としては
などがあります。中山クリニックでは顔のほくろ除去方法は、小さいものから大きいものまで局所麻酔下で、くりぬき法と電気メス分解法の混合により行います。 この方法は九州大学の恩師木村専太郎先生から教えていただいた方法です。
まず、ほくろの大部分をメスで切除して、標本を採取し、電気メスの凝固で止血します。次に電気メスで残った腫瘍組織を少しづつ焼いて、メスで削ってほくろを切除します。いわゆる電気メスで組織を焼灼分解しますので、「電気メス分解法」と命名しています。
ほくろの手術は局所麻酔で行うため、疼痛はありません。 また、腫瘍部分だけ切除するので、縫合はなく当日洗顔可・入浴可で、女性はお化粧もすぐでき ます。通常キズは開放です。患者さん自身が術後のキズの手当てを行うので、毎日病院に通院の必要はありません。
手術後10日目以後に外来に来て戴き、傷の具合と切除標本の病理組織の報告をします。手術時間は、切除数にもよります。約10−30分程度です。また、顔のしみの治療は、患者さんとよく相談し、納得の上で行っています。
ほくろの大きさ | 費用 | 保険適用の場合 |
---|---|---|
2cmまで |
1つ約30,000円 (診療代・手術代・薬代・検査料金含む) |
自己負担30%で約10,000円 |
2から4cmまで |
1つ約50,000円 (診療代・手術代・薬代・検査料金含む) |
自己負担30%で約15,000円 |
※ほくろの数が多い場合は、場所と大きさと難易度によって値段が異なります。
※ほとんどの場合、保険適用できますが、診察時にご確認下さい。